2008年12月7日日曜日

ストレスの症状

自律神経がストレスは、自分自身が自覚していなくても普段の日常生活の中に溢れています。

その中でも心理的ストレスが増大すると「こころの健康」に対する障害が発生し、身体的、精神的な症状として表に出ます。
例えば、「心身症」や「精神疾患」、他にも一般的な不調感としての訴え(不定愁訴症候群)や精神的な訴え(仮面うつ病)等もあります。

そういった様々な症状の兆候として、自覚的・多角的にも目印にし易いのは、「不眠」です。
不眠には様々な原因がありますが、そのひとつに、ストレス過多によって自律神経系のバランスが崩れて、夜になって副交感神経が活発になり、夜になっても覚醒してしまい、眠れなくなるということがあります。
自分自身でメンタルヘルス(心の健康)を良好に保つためには、自分自身で「不眠」等を目印にしながら「こころの不調」に気付くことがまずは重要になります。
そして、不調を感じたら「こころの不調」を感じているのではないかと推測することが必要です。
なぜなら、「眠れない」ことを「疲れてるからから」「寝ていないから」という理由だけで片付けてしまい、症状が悪化するケースも考えられるからです。

2008年11月29日土曜日

職場における具体的なストレス要因

職場で受けるストレスが最も大きいわけですが、人間関係を含めてどういったものがストレスの原因となっているのでしょうか。
それを知っていれば、対処すべき問題も見えてくると思います。
具体的には、「職務レベル」「職場レベル」「組織レベル」の3つに分けて、存在します。

  1. 職務レベルのストレス要因
    ①仕事の負担が大きすぎる・少なすぎる
    ②長時間労働・休憩時間が取れない
    ③仕事上の役割や責任のあいまいさ
    ④従業員の知識・技術・技能が活かされていない
    ⑤繰り返しの多い単純作業
    ⑥仕事上の裁量権の低さ
    ⑦時間的切迫
    ⑧職場における役割と家庭における役割の両立

  2. 職場レベルのストレス要因
    ①職場目標や方針の不明確さ
    ②成果重視
    ③人間関係の希薄・悪さ
    ④職場の意思決定に参加する機会の少なさ
    ⑤職場風土・作業環境
  3. 組織レベルのストレス要因
    ①組織の将来性
    ②雇用の安定
    ③経営戦略・方針・組織構造・人事制度の急激な変更
    ④不透明な評価・計画・処遇
    ⑤役割・地位・所属の変化

2008年11月24日月曜日

職業性ストレス

仕事における、いわゆる職業に関連するストレスは、様々なものがあります。
たとえば、物理的、化学的なストレス、生物的なストレス等です。

ただ、どの職場でも共通して大きいのは、対人関係に起因する心理的なストレスです。
対人関係に起因する心理的なストレスは、次の3つに分けることができます。

①人間関係そのものによるストレス
中でも、「職務上の階層に起因するもの」や「性による人間関係」が特にストレスになり易くなっています。

②人間関係が介在する業務から生じるストレス
休みがち・ミスをしがちな同僚のために、過重労働を押し付けられるようなことが続くと、些細な問題でも対人関係を歪めてストレスとなります。

③業績の評価に起因するストレス
業績を適切・公正に評価してもらえないという不満は、直属の上司に向けられるだけでなく、上司を管理監督する更に上の管理職に対しても向けられます。

2008年11月23日日曜日

職場におけるストレス

"ストレスを受けないようにすることはできない。"
であれば、自分の周りにどのようなストレス要因があるかを知ることで対処することができます。
一日のほとんどを過ごす職場。
職場におけるストレスの要因を知れば、事前に対処もしやすいハズです。

平 成14年に発表した「従業員健康状況調査」によると職業生活におけるストレスは、「人間関係」が起因するストレスが35.1%と最も多く、続いて「仕事の 量」「仕事の質」「仕事への適性」等の職務に起因するものや「会社の将来性」「雇用の安定性」等もストレスとして感じている事がわかります。


職場の人間関係   35.1%
仕事の量の問題   32.3%
仕事の質の問題   30.4%
会社の将来性     29.1%
仕事の適正の問題  20.2%
雇用の安定の問題  17.7%
定年後・老後の問題 17.2%
昇進・昇級の問題   14.5%

2008年11月20日木曜日

ストレス要因が引き起こすストレス反応とは

「ストレスが降りかかってるなぁ」と日ごろ感じることがあります。
では、ストレスを感じていないときは、ストレスが降りかかっていないのでしょうか。
答えはもちろんNOですね。

つまり、ストレスとは、いつでも誰でも我々の周りに存在します。
どのようなものが原因でストレスが蓄積されるかは、以前に書きました。
メンタルヘルスセルフマネジメント: ストレス反応を引き起こす原因

ストレスを受けて、「ストレス反応」として表面化すると、私達が実際に感じることができるわけです。
脳は、ストレスの多い環境に適応しようとします。
そして、人はストレス
要因にさらされると、その刺激や要求に応じて生体に緊張状態が発生します。
その緊張状態が続くと、身体面・心理面・行動面において様々な反応が表れるわけです。
こういた身体面、心理面、行動面に現れるのが「ストレス反応」といいます。

人の自律神経系は、視床下部でコントロールされています。
この自律神経系は、交感神経と副交感神経に分かれており、昼は活動的に動くように交感神経が活発になり、夜は体を休めるため
に副交感神経が優位に働くようにホルモンバランスを整えます。
このホルモンバランスが崩れると身体に症状として現れます。
つまり、私達が「頭痛がするなぁ」とか「胃が痛いなぁ」と感じるときは、ストレスによりホルモンバランスが崩れ、脳がサインを送っている状態という訳です。

2008年11月19日水曜日

ストレス反応を引き起こす原因

ストレス反応を引き起こす具体的なストレス要因(ストレッサー)には次のようなものがあります。

物理的要因
 暑さ、寒さ、騒音、紫外線、放射線 等
化学的要因
 排気ガス、煙草の煙、悪臭、栄養不足、毒物 等
生理的要因
 飢餓、運動、外傷、手術、感染、過労、障害 等
心理的要因
 恐怖、怒り、不安、不満、葛藤、緊張 等

ここにあるとおり、騒音や紫外線等の物理的な要因や排気ガスやタバコの煙といった化学的要因があります。
(毒物というと身近ではないが農薬や化学物質等も毒物に該当する)
そして、ストレスに対する反応は環境の変化に適応しようとする
体の自然な働きです。
つまり、私達が意識をしていなくても身体の防御機能として、自然に働きます。

もちろんこれと同じように、心理的なストレスに対しても人は同じように適応するよう反応します。
その際に大事なのが、これらストレス要因を知った上で、どのように「認知」「評価」し、「対処」するかによって、身体に出るストレス反応は違います。
したがって、ひとくちにストレスといっても「良いストレス」にも「悪
いストレス」にもなりえるわけです

2008年11月18日火曜日

みずほ銀行と損保ジャパン、リスクマネジメントで業務提携

みずほ銀行は14日、損保ジャパン・リスクマネジメント(SJRM)、損保ジャパン・ヘルスケアサービス(SJHS)との間で、リスクマネジメント分野に おいて業務提携すると発表した。
みずほ銀行は同日付で、リスクマネジメントに関する課題を抱える顧客企業に対し、SJRMまたはSJHSを紹介するサービ スを開始した。
事業継続マネジメント(BCM:Business Continuity Management)や新型インフルエンザ・メンタルヘルスなどに対する経営課題を抱える企業を支援する。
メンタルヘルスが経営課題のひとつとして挙げられていることに驚きましたが、いまや当たり前の概念だと言えるでしょう。
それと、

また、SJHSは、メンタル不調者が発生した場合の生産性の低下や安全性配慮などに関するリスク管理を支援する。
メンタル不調者が発生し、休職者が出た場合、目に見えて組織全体の生産性の低下につながります。
組織の規模に関わらず、高い生産性を保つには、「こころの健康」が不可欠といえるでしょう。

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